観劇鑑賞ADME録

色んな作品を咀嚼するブログ。ネタバレしかないです。

【映画感想】ゲキ×シネ「狐晴明九尾狩」

鑑賞日:2022.7.9(土)
2021年の舞台作品。の映画配信。(ゲキシネ)

初!劇団☆新感線作品!!
先週漆黒天を観に梅田ブルク7まで行った時めっちゃでけえパネルがあって面白そうだった&舞台大好きフレンズに激推しされたので😆

もうパネルの時点で衣装煌びやかでテンション上がるよね〜

こんな感じのあらすじ

色んな意味で魑魅魍魎が跋扈する平安京。九尾の狐が来たという凶兆を示すほうき星を観測した安倍晴明は、政治の実験を握る帝の母・元方院に伝える。しかし大陸から帰還した陰陽師、賀茂利風が既に上申済み。だが賀茂利風の様子が妙……なんと九尾の狐に乗っ取られていた!
同じく大陸から渡ってきた妖狐、タオフーリン・ランフリーンも九尾の狐を追って平安入り。安倍晴明はタオと共に賀茂利風(≒九尾の狐)を倒すため動き出す。
安倍晴明と賀茂利風、知恵くらべで勝つのはどちらか!?

全体的な感想

面白かった!!元気の出るタイプの舞台だったな〜。
最初、なんか独特な雰囲気(台詞の軽さとかギャグのノリ)に、やべえ ついていけるかこれ……?と若干の焦りを感じたものの、観ているうちに慣れてきて楽しめた!だから予習はしとけと……
とにかく衣装や舞台が超豪華!!これを見てるだけで超楽しい。
役者の表情をまじまじと見れる映像媒体に感謝すると同時に、舞台演出もっと見たいから全景映像も欲しい……などという欲深なことを考えてました。現地行けって話やね。本当に。

安倍晴明と賀茂利風

知恵くらべは基本的に安倍晴明がほぼ圧勝、強いとはいえガワが晴明に一歩及ばない賀茂利風なのもあって、九尾の狐は毎回どうしても晴明の一枚下。どんだけ知恵を凝らしても晴明にはあと一歩及ばない。
それはつまり賀茂利風もしかり……なんだけど、この一連の流れ全てが本来の賀茂利風の読み通りってのがニクイですよね。賀茂利風の負けだけど賀茂利風の勝ちってワケ!(?)。安倍晴明に追いつき追い越す為に大陸に渡ったのに、最期は『自分が九尾の狐なら全力を出しても晴明に一歩及ばない』ということを見越して取り込まれるのがなんか……絶対悔しかっただろうし、でもそれ以上の晴明への信頼が……とか考えるとね ア〜 呻いてしまう
ラストで感情を無くしてしまった晴明の今後を考えるとしょんぼりしちゃうな。ただでさえ狐の子って風評で化け物扱いなのに、いよいよ不気味に人間離れしてしまった。周囲のメンツ、頑張ってほしい。頑張って晴明を人間サイドに引き留め続けてほしい。まあ頑張らなくても喜怒哀楽激しすぎるお祭り野郎ばっかりだけど。狐晴明の今後に幸あれ……

ほか、色んなキャラへの所感

  • どんぎつねさんタオフーリンちゃんが可愛すぎてまさしく眼福ってやつだった……。あとああいうタイプの蘆屋道満初めて見た気がする!ランフーリンくんアホの子すぎて可愛かった。大陸から来た姉弟、色合いがパステルカラーで良い意味で浮いてて良かったな
  • あっあと道満おじさん!!!あの人凄い好き!!!今作の晴明には賀茂利風っていうライバルポジションがいるからか、道満おじさんは特に晴明に気兼ねせず伸び伸び野良陰陽師を満喫してました。良かったね。あと取り巻き妖が濃すぎるんだよな。股間の蛇口から油はダメでしょ……。もふもふフェチって設定、絶妙にやらしさが緩和されてていいな〜って思った。可愛い。アダルトってなんですか?
  • 右大臣がまさかあんなスッキリ爽やか伊予柑系男子になるとは思わなかったな〜。左大臣の悪い顔めっちゃ好きだった。末路ワクワクしてたのにうっかり寝ちゃって気がついたら退場してた(アホすぎ)、内容に関わらず居眠り常習犯なのでいい加減対策考えなくちゃなあ 勿体なさすぎる

まとめ

まさしくエンターテイメントな作品だった!!
これマジで現場で見てみたかったなあ……
もし次、劇団☆新感線の舞台が発表されたら今度こそ現場にいこうと思いました。やっぱり現場が一番だよね。しみじみ。
あと良い居眠り対策ライフハック知ってる方いたら教えてください。