観劇鑑賞ADME録

色んな作品を咀嚼するブログ。ネタバレしかないです。

【舞台配信感想】マリー・アントワネット

鑑賞日:2022.7.10(日)
2021年、韓国にて上演。

韓国上映のミュージカル、四日間の特別配信!
日本語字幕付なので韓国語何もわからん私でも安心です
土曜の配信観るつもりが、入金期限が配信30分前で普通にオーバーしてたので最終日の日曜に滑り込んだ(アホ) 滑り込めたのでセーーーフ!!!!!

あらすじ

贅沢の限りを尽くすフランス王妃マリー・アントワネット
日々のパンにも困るフランス貧民マルグリット・アルゴー。
共に『M・A』のイニシャルを持つ対照的な2人。マルグリットは怒っていた。どうしてあちらは幸せでこちらは不幸せなのか?どうしてあちらは笑っていてこちらは泣いているのか?
そんなマルグリットが出会ったのは、王妃の醜聞を有る事無い事書き立てる新聞屋、そしてそのスポンサーであり打倒王妃を目論むオルレアン公。三人は国民の敵・マリーアントワネットを地に落とすため、あの手この手で王家の評判を落としていき、ついにフランス革命を起こすまでに至る。
かつては栄華の極みの頂点にいたマリーアントワネットの惨めな姿を見て、マルグリットは何を思うのか?民衆の信じた正義とは本当にあるのだろうか?

感想

マリーアントワネットが題材の時点で絶対重たいだろうなあ〜〜〜とは思ってたのでそこのギャップとかは無かったのですが、それはそれとして重かった……
マリーの悪人では決して無いけれど、現実を直視出来ずふわふわ散財してしまう心の弱さ的なのがリアルで、あわ………てなったね……。

マルグリットについて

マルグリットさんは終始カッコよかったなー!!まさかの出生の秘密はぶっ飛びまくってて笑ったけど、『マリーと面影が似ている』のが伏線になってておお〜ってなった。前半の、マリーアントワネットis絶対悪!!て敵意ギラギラにしてた時はもう向かう所敵なしって感じだったのが、革命後のマリーを見ているうちに本当にこれが正義なのかぐらついてしまってるのが良いな〜って思った。『正義』のある人間は迷いがなくて強いし、それが揺らぐと方向性を見失っちゃうんだよね。カッコいいヒロイン。好き。でも新聞屋とオルレアン公はしょっ引かれたのに彼女は特にお咎めないのもどうなんだろう……

その他いろいろ

  • フランス革命のカオス感が凄かった……。マリーの親友さんが暴徒に襲われて首取られてデビルマン原作のヒロインみたいに首を棒に括られて掲げられてるの幾らなんでも演出過剰だろ!!!って観終わった後ググったら経緯はともかくガチでデビルマン原作ムーブはやってたらしくてひっくり返った。フランス革命、怖過ぎる……
  • オルレアン公の『俺は最高!』みたいな歌、あんなに真っ直ぐな自画自賛の歌あるんだって笑ってしまった。俺はジャイアンガキ大将天下無敵の男だぜレベルじゃん……。でもこの人マジで有能だよね。扇動の天才。怖い人だな〜〜〜
  • 第一幕の華やかなマリーと、第二幕後半の惨めなマリーがとても同じ人には見えなくて凄かった。勿論メイクや衣装もあるけれど役者さんの演技力……!マリーの息子関連の話もやるんだって暗い気持ちになった。ルイ17世の実話は悲しすぎるよね

まとめ

華やかな上流階級と貧しい下層階級の対比が印象的だった第一幕、二つの世界が革命によって混じり合ってカオスになる第二幕、どちらも良かった!!
おもしれ〜😆‼️とかとても言えない重たい話だったけど配信見れて良かった。もし今後また日本で再演されたら観に行きたい!