観劇鑑賞ADME録

色んな作品を咀嚼するブログ。ネタバレしかないです。

【映画感想】ナイトメア・アリー

鑑賞日:2022.5.3(火祝)

※初見

2022年の映画作品。

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『丸一日映画館に篭っちゃお!』デーのラスト、5本目の映画です。この辺になってくると体調が一周回って平気になってきた。麻痺してきたとも言える。家帰って即大爆睡しました。私が見たのはなんばパークスシネマの本当に最後の回。大阪全体でも最後の回じゃないかな。

 

こんな感じのあらすじ

何やら訳ありそうな男スタン。彼は成り行きでとあるカーニバルの一員となる。器用で立ち回りが上手いので割とすんなり溶け込むスタン。手品師のピートから読心術を教わった彼は、これで自立出来そうだとカーニバルにいた美少女モリーちゃんと駆け落ちする。それから2年後、ショービジネスがそこそこ成功し羽振りも良くなったスタン。しかし段々霊感商法チックなヤバい案件で荒稼ぎを始め……そ、それあかんフラグやぞスタン!!彼の未来はどっちだ!!


全体的な感想

レイトショーで見たので何となくアングラっぽい作品かなあ……とこれまた下調べせずに見たんですがそういうわけでもなく、一人のちょっとだけ賢くてそれゆえ愚かな男の成功と転落を丁寧に丁寧に描いています。登りは険しき坂道も転がり堕ちるは正に刹那……(moira)

時代背景とかあんま考えずに観てましたがWWⅠ〜WWⅡの話なんですね。カオスな時代って事なのかな。分からんけど。カーニバルの人達が獣人除いて普通に楽しそうに日々暮らしてるのが好きです。


登場人物について

・スタン

ちょっとだけ賢しい、愚か者の典型例。顔が良いので女と寝がち。父親が酒に溺れていたので自身は禁酒を誓っていたけど結局は……。血は争えないって感じでこの辺はちょっぴり観ていて憂鬱になった。友達は多いけど親友は1人もいないタイプ。


モリー

小汚いカーニバルの中でもちゃんとした格好をして可愛い女の子。電気ショーはトリックだと思ったら一生懸命電気を我慢してたらしくてビックリした。父親はペテン師だったとのこと、女の子は父親に似た男に惹かれるの原理でスタンに着いていっちゃったのかなあ。本編後はキチンと幸せになってほしい。ハードモードそうだけど……


リリス

精神科医の女性。大体この人のせいだけど、別にこの人がいなくても遅かれ早かれこの結末になってたことでしょう。運命だもんね。主人公のことそこそこ期待してたっぽいけど結局この人のが一枚上手だった。1ドル札束のくだり良かったですねえ。スタンがアホすぎという話でもあるけど。

 

まとめ

序盤に語られる獣人の作り方に『悪夢小路-ナイトメアアリー-』というワードが飛び出してきたので何となくそんな気はしましたが、期待を裏切らない結末で良かったです。とことん因果応報なのであの結末も後味も全然悪く無かったんですが、

「それが私の宿命です」

これを聞くと、うーーーん……ってなっちゃいますね。宿命かあ。


ここまで読んでいただきありがとうございます!